優しい曲-3「バイ・ディス・リヴァー」カバー集
原曲「バイ・ディス・リヴァー」ブライアン・イーノ/[By This River]Brian Eno
これまで一回も気にしたことがなかったが、前回紹介したので調べてみたら20人以上にカバー漁れていることを知った。敢えて追記。
大御所とはいえシングルも切られていないアルバム収録曲をミュージシャン達(自身の選択かどうか知らねど)はちゃんと聴いて知っているのだなぁ、と感心。
しかもクラシック・バイオリニストのマリ・サムエルセン(Mari Samuelsen)、ジャズ・ヴォーカリストのシセル・ベラ・ペテルセン(Sissel Vera Petteerson)、坂本龍一など興味深い。
この文を書がなければ聴くこともなかったけれど可能な限り聴いてみた。
Mari Samuelsen - Eno: By This River
[By This River]マリ・サムエルセン(Mari Samuelsen)
まずピアノの前奏がさすがにクラシック・ピアニストによるものだけに上手い!Brian Enoの歌声の部分をマリ・サムエルセン(Mari Samuelsen)のバイオリンが丁寧に感情たっぷりに弾くが、私には深み、理解が不足していると感じられ残念。
[By This River]シセル・ベラ・ペテルセン&ニコライ・ヘス(Sissel Vera Petteerson - Nikolaj Hess)
普通にやるとこういう感じですかね。5:30以上とテンポを落としタメをたくさん作る、でもこんなに思い入れたっぷりに歌い上げちゃ台無しなんだよね。
By this river - Martin Lee Gore (cover Brian Eno)
[By This River]マーティン・リー・ゴア(Martin Lee Gore)
こういうことしてまでカバーして欲しくないんだよね
By this river (Brian Eno) - Anna-Maria Hefele
[By This River]アンナマリアヘフェレ(Anna-Maria Hefele)
ハープとヴォーカルで1:30ほど。テンポが早く曲想がぶち壊し。
Yoko Ono's Meltdown | Alva Noto & Ryuichi Sakamoto - By This River
[By This River]アルヴァ・ノト&坂本龍一(Alva Noto & Ryuichi Sakamoto)
アルバム『Summvs』に収録。この映像はライブ時のもの。4:30強(Studioバージョンより長い)と原曲の1.5倍ほどの静寂。ヴォーカルレス(Vocalless)でイントロと歌の部分を坂本龍一のピアノ、伴奏をAlva Notoのシンセで基本を作り、坂本のピアノはインプロヴィゼーションを混ぜ発展させる。名演。
結局、原曲を超えるカバーには出会えなかった、という当初予想通りになりました。
唯一、アルヴァ・ノト&坂本龍一(Alva Noto & Ryuichi Sakamoto)のバージョンだけがこれから何度か再聴する可能性あり。ってことはやはり知性の問題か、と言ったらそれは言い過ぎだろうか。
アンビエント(Ambient Music)は間口が広いから誤解されやすいという実証実験のような体験だった。
La Stanza del Figlio_Accorsi e By This River
本名はBrian Peter George St. Jean le Baptiste de la Salle Eno
傑物の至言-5 Brian Eno (ブライアン・イーノ) | 傑物たちの至言
で紹介した傑物の一曲。
Brian Eno(ブライアン・イーノ)
『ビフォア・アンド・アフター・サイエンス(Before and After Science)』に収録されている「バイ・ディス・リヴァー(By This River)」この曲のメロディに惹かれ続け、自分の大事な曲フォルダには必ず選曲してきた。聴いた回数数知れず。
この短い曲を何度も何度も聴く。
悲観、絶望感を歌う曲だけれども、わたしには曲調そのままに優しい。
ブライアン・イーノBrian Eno
1948/5/15- (現在71歳)
作曲家、プロデューサー