波尾の選択 傑物たちの至言に触れて

名言を超えた至言。生を突き詰める傑物達。至言に触れて触発された想いを綴ります

2019-05-04から1日間の記事一覧

傑物の至言-3 池田晶子

私は基本的に、考えたいから考えているだけですが(笑)。二次的な意味としたら、哲学は社会に対する一種の解毒作用があるのでしょう。例えば、みんなが思い込んでいて、それについて考えようとしないことに対して「本当にそうなの?」と水を向けるような作…

傑物の至言-2 夏目漱石

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい (夏目漱石「草枕」) 夏目漱石の「草枕」冒頭の、あまりにも有名、あまりにも美しい文。 しかしながら、リズミカルにさらさら流れる言葉の連なりの中、生きること…