波尾の選択 傑物たちの至言に触れて

名言を超えた至言。生を突き詰める傑物達。至言に触れて触発された想いを綴ります

評論

傑物の至言-16 武満徹

日本の楽器はひとつの音でも意味深く、多義的で、西洋音楽のように単純ではない。西洋音楽はどんどん単純化する、ピュアに、綺麗にしていく。尺八の良さはそれと正反対。西洋の音楽が整合性をもった美しいものだとすれば、日本の楽器は整合性が整っていない…

傑物の至言-11 Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)

忘れてならないのは、米国自身が「テロ国家の親玉」だということである。米国とロシア、中国、インドネシア、エジプト、アルジェリアなどの同盟の意味は何か? これらの国はすべて米国がスポンサーとなって国際組織ができるのを大喜びしている。彼らがそれぞ…

傑物の至言-7 蓮實重彦

まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております。80歳の人間にこのような賞を与えるという機会が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております。 もっともっと若い方~ (ーやっぱり何か情熱やパッショ…

傑物の至言-3 池田晶子

私は基本的に、考えたいから考えているだけですが(笑)。二次的な意味としたら、哲学は社会に対する一種の解毒作用があるのでしょう。例えば、みんなが思い込んでいて、それについて考えようとしないことに対して「本当にそうなの?」と水を向けるような作…