波尾の選択 傑物たちの至言に触れて

名言を超えた至言。生を突き詰める傑物達。至言に触れて触発された想いを綴ります

優しい曲-5 「君に捧げるサンバ」サンタナ/Samba Pa Ti (SANTANA)

1970年の2ndアルバム『天の守護神(Abraxas) 』収録曲。

ブラック・マジック・ウーマン(Black Magic Woman)が収録されたことからビルボード全米アルバム・チャート1位になる程の大ヒット。
アルバム『天の守護神(Abraxas) 』自体、名盤。

サンタナ(SANTANA)といえばリーダーのカルロス・サンタナ(Carlos Santana)

「官能的」「泣きの」ギター。
Prince、高中正義など世界的なギタリストが影響を受けたとされる。


Santana - Samba Pa Ti (Live at Montreux 2011)

 

1972年の『キャラバンサライ(Caravanserai)』

1973年の『魂の兄弟たち(Love,Devotion and Surrender)』ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)との共作ほか、アルバム単位の傑作も数え切れない。

 1974年のライブ・イン・ジャパン・アルバム『ロータスの伝説(LOTUS)』(1973年の大阪公演を収録)は3枚組アルバム横尾忠則氏が描いた22面折返しジャケットが話題に。


 ベースはラテンであるものの世界的な存在になったのはそのギターやラテン原理主義に凝り固まっていない音楽性の広さ。

「音楽性が広い」という場合、裏返しで「要は確たる音楽性がなく、あれもこれも」の場合に、仕方なくそう言うしかない場合が多いが、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)は最初からラテンをベースとしていながら奥行きがある音楽性を獲得していたことがこのアルバムでも分かる。

 今聴いても、全然古くない。

この曲はシングル・カットもされていないが現在もステージでプレイされ続けている。最初の小節でその優しい世界に入り込める。

 何百回聴いても、優しさは普遍。

歌詞が無いインストルメンタル曲だけに包容力がより深く、優しさだけでなく高いところへまで飛翔されられる。

 

 現役バリバリで定期的にヒットを放つ比較しようのないポジションを築いている稀有なミュージシャン(バンド)。

今年も新作アルバム『アフリカ・スピークス』をリリース。

アフリカ・スピークス
 

 

サンタナ(SANTANA)

カルロス・サンタナ(Carlos Santana)